特定技能 介護の助っ人/青森県内先駆け・中泊の特養がベトナム人2人採用

特定技能 介護の助っ人/青森県内先駆け・中泊の特養がベトナム人2人採用

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5月から特定技能の資格で働き始めたクエンさん(右)とクィンさん=中泊町・清和園

 青森県中泊町の特別養護老人ホーム「清和園」(社会福祉法人・奥津軽会)が5月、2019年度に創設された外国人在留資格「特定技能」でベトナム人女性2人を採用した。就労を仲介した支援機関は「県内の介護施設では第1号の可能性が高い」とし、県は「県内でも早い取り組み」と注目している。  清和園で5月から働いているのはトラン・ティ・クエンさん(22)とマイン・ティ・クィンさん(21)。2人は2018年に来日し、栃木県の日本語学校に2年間在籍。今春までに日本語と介護の試験に合格し、面接を経て就職した。  特定技能(1号)の就労期間は最長5年。就労の調整役となった登録支援機関「外国人材紹介センター」(つがる市)によると、2人は日本語や専門分野の試験に合格しているため、専門的な技術や知識を有し、即戦力として期待されるという。  今忠園長は「施設の介護職員は高年齢化し、新たな職員採用も難しくなっている」と外国人採用に踏み切った理由を説明し、「他の施設の模範となるように就労環境を整えたい」と語った。  法人側は既に外国人職員専用の寮を整備。仕事の行き帰りを車で送り迎えするなどしてサポートしている。クエンさんは取材に「食事介助が得意。長く働きたい」と話し、クィンさんも利用者とのコミュニケーションが好きだという。  他の職員は「2人がいることで職場の雰囲気が明るくなった。良い刺激を受けている」と語った。  外国人材紹介センターの塚本山和代表は「言葉や生活習慣の面で支援することが、外国人定着へ向けて大切なこと」と話した。  清和園は今後も外国人を採用する方向。今年技能実習制度を利用して、インドネシア人を採用する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で受け入れ手続きがストップしている。  出入国管理庁が29日に公表した資料によると今年3月末時点で、青森県で働く特定技能(1号)の外国人は、農業分野や電気・電子情報関連など12人。介護分野はいなかった。全国の総数は3987人で、そのうち介護分野は56人だった。  県高齢福祉保険課の担当者は「清和園以外で、特定技能の外国人を採用した介護分野の事例は県内では聞いたことはない。早い取り組み」と語った。 ▼特定技能 2019年4月創設の外国人の新たな在留資格。建設や農業、外食など14業種が対象となっている。「特定技能1号」の取得は一定の技能と生活に必要な日本語能力が求められる。在留期間は通算5年で、家族帯同を認めない。熟練技能が求められる「2号」は在留期間の更新や家族帯同が可能。技能実習が国際技術移転や国際協力を目的にしているのに対し、特定技能は日本の人手不足解消を目的にしている。

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