台湾、4月の対日輸出額が同月最高=任天堂スイッチ好調、メモリー受注増

台湾、4月の対日輸出額が同月最高=任天堂スイッチ好調、メモリー受注増

5/12(火) 12:03配信

中央社フォーカス台湾

(台北中央社)財政部(財務省)によれば、4月の日本向け輸出額が19億7000万米ドル(約2115億円)に達し、4月単月として過去最高を更新した。前年同月比17.5%増。任天堂の主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の好調で、台湾の半導体メモリーの受注が大きく増加した。

4月の輸出総額は252億4000万ドル(約2兆7100億円)で、前年より1.3%少なかった。新型コロナウイルスの影響で世界の経済活動が停滞。欧米や東南アジアへの輸出は低調だったが、その一方で、日本や中国(香港を含む)への輸出は伸びた。日本向けでは、電子部品が前年同月比40.5%増、情報通信や視聴関連が同18.5%増だった。

外出の規制や自粛の広がりを受け、需要が急増している「スイッチ」。同機に使われている半導体メモリー、ROMの主要供給元、台湾の旺宏電子(マクロニクス)は、4月の営業利益が前年同期比64.4%増の34億2800万台湾元(約124億円)に達したと発表。4月として過去最高となった。

財政部統計処の蔡美娜処長は、新型コロナで「巣ごもり消費」が活発になっていることに言及し、下半期の購買ニーズの高まりが例年より早く到来する可能性があると指摘。その場合、第3、4四半期には反動で消費が低迷する恐れがあり、見通しは不透明だとの考えを示した。

(呉佳蓉/編集:楊千慧)

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