ベトナム 日本の在留資格「特定技能」を取得する初めての試験

人手不足が続く日本の介護や外食業などへの人材の送り出し国として期待が集まるベトナムで、日本で導入された新たな在留資格「特定技能」を取得するための試験が23日初めて行われ、20人余りが試験に臨みました。

日本政府は、外国人材の受け入れを拡大するためおととし、介護や外食業などの分野で、新たな在留資格「特定技能」を導入しました。

これを受けてベトナムでは、制度の運用や試験の方法など仕組み作りが進められ、23日、この制度のもとで初めての試験が首都ハノイで行われました。

23日の試験は、建設現場で鉄筋の加工などを行う技能を対象にした在留資格を取得するためのもので、ベトナム人20人余りが実技と学科の試験に臨みました。

ベトナムは、日本の技能実習生全体の半数を占める最大の送り出し国で、今回の特定技能の在留資格でも大きな期待が寄せられています。

試験を受けたベトナム人の29歳の男性は「試験は難しかったですが、しっかり準備したので、合格していると思います。日本で働いて、家族を支え、いい生活をおくれるようにしたいです」と話していました。

特定技能の在留資格を得て日本で働く外国人は去年末の時点で、およそ1万5000人と日本政府の当初の見込みを大幅に下回っていて、政府としてはベトナムで試験が実施できる特定技能の分野を増やすなど外国人材の受け入れを積極的に進めたい考えです。